音楽とTシャツ

vol. 22 高木祥太(BREIMEN)

Music2020.6.25 Thu.

音楽というか、ミュージシャンとTシャツは切っても切れない関係性にある。ライブをするときの衣装として。オーディエンスと共鳴するための強力なツールとして。そして自らを表現するためのカンバスとして。これからの日本の音楽シーンをリードしていくバンドマン、ボーカリストなど期待のミュージシャンに「譲れない一枚」を着てきてもらい自らの言葉で紹介! 気鋭の5人組バンドBREIMENのフロントマンである高木祥太が選ぶもう1枚に写るのは「おばあちゃん」。誰の??

これはBREIMENのギター、サトウカツシロのおばあちゃんの写真がプリントされているTシャツです(笑)。おばあちゃんはもう亡くなっていて、カツシロがおじいちゃんの家に行ったときに「これ、作ったから着てくれよ」ってもらったらしいんです。おじいちゃんは、おばあちゃんのことをめちゃくちゃ愛してたからTシャツに残したいと思ったんでしょうね。その行為自体がなかなかファンキーだと思うんですけど(笑)。

で、カツシロがこのTシャツを着てスタジオに来たときに「めっちゃいいじゃん!」って言ったら僕にプレゼントしてくれたんです。このTシャツを持っているのは、カツシロと、彼のおじいちゃんと、僕の3人だけで。BREIMENのニューアルバム『TITY』に収録されている「IDEN feat. AAAMYYY」という曲の歌詞でも近いことを歌っていますけど、僕は自分が生きていることって人が自分を見てくれることで証明されるところがあると思うんです。そういう意味でもこのTシャツに共感するところがすごくあるんですよね。

BREIMENは音楽性もそうですけど、僕は人と被ることがとにかくイヤで。それもあって独自のミクスチャーバンドでありたいと思ってるんですね。ニューアルバムにはトラップの要素を取り入れた曲(「ODORANAI」)もあるんですけど、それもそういう発想から生まれた曲ですね。新加入したドラマーのソーちゃん(Kanno so)がトラップが好きだから入れてみようとなって。

あとはファンクの更新というのがバンドのテーマにありますね。海外で言ったらヴルフペックのような独自の変化を遂げたファンクバンドって日本にはあまりいないので。BREIMENも日本独自の解釈でファンクを更新していきたいと思ってます。

高木祥太(BREIMEN)

2015年Ba.高木祥太を中心にメンバーを集め6人組オラオラポップバンド「無礼メン」として始動。2018年にVo.SEI、Drs.田中”グルーヴ”航が脱退。2018年7月よりDrs.kanno soが加入しBa.高木祥太がVoをとる新体制の5人組ファンクバンドとなる。2020年1月に名前を「BREIMEN」に改名し初のアルバム「TITY」を発売。
https://breimen.amebaownd.com/
https://groupn.handcrafted.jp/

photo & text : Shoichi Miyake

『TITY』発売中
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ライブ情報:下北沢GARAGE『TITY RELEASE ONE MAN ~OKAWARI~』
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