音楽とTシャツ

vol. 20 Cony Plankton (TAWINGS)

Music2020.3.3 Tue.

音楽というか、ミュージシャンとTシャツは切っても切れない関係性にある。ライブをするときの衣装として。オーディエンスと共鳴するための強力なツールとして。そして自らを表現するためのカンバスとして。これからの日本の音楽シーンをリードしていくバンドマン、ボーカリストなど期待のミュージシャンに「譲れない一枚」を着てきてもらい自らの言葉で紹介! 2018年にはオースティンで開催されるSXSWでもオーディエンスを魅了した女性スリーピースバンド、TAWINGS(トーイングス)のCony Plankton(Vo, G)が選ぶTシャツもう1枚は映画『ホーム・アローン』!

これは去年亡くなったおばあちゃんの遺品から見つけたんです。なぜか新品の状態で残されてあって、捨てられそうになっていたところを救出しました(笑)。なんで新品のまま残していたのかもうおばあちゃんには訊けないですけど、見つけた瞬間「これは私が着るしかない!」と思いました。経年劣化しているのか、ボディの状態はそんなによくないので慎重に着たいなと思ってます(笑)。

これまでステージではメンバーみんな私服を着ていたんですけど、これからは色を統一したり衣装っぽさを出したいなと思ってます。昨年12月に1stアルバム『TAWINGS』をリリースしました。2016年に結成してからアルバムをリリースすることが一つの目標だったんです。結果的に収録曲はすごくバラエティに富んだものになって3年間の集大成と言える内容になりました。

このアルバムを作って得た気づきは、どれだけいろんなジャンルの要素がある曲を作っても、私が作ったらおのずと共通したテイストが出るということで。今回のアルバムからシンセを導入して、それによって音圧も上がってサウンドの世界感がこれまでのユルめのガレージサウンドから打って変わってオルタナという感じになりましたね。ダークなサウンドが一貫して好きなので、その広がりを考えたときに今はダブと向き合いたいなと思ってます。

バンドを始動したころは海外に憧れる一心で海外を意識した曲ばかりずっと作っていたんですね。でも、最近は日本のバンドや日本の文化の魅力に興味が湧いていて。自分の中に新たな観点が生まれました。アルバムのリード曲になっている「水仙」が日本語タイトルなのも新たな意識の表明になっているかなと思います。日本だからこそ生まれる音楽という視点をアドバンテージにして胸を張って海外にも進出していきたいです。

Cony Plankton(コニー・プランクトン)

016年結成の3人組バンド、TAWINGSのボーカル&ギターであり、メインソングライター。ガレージ、ポストパンク、ニューウェーブなど様々な要素を飲み込んだサウンドで、東京を拠点に活動。2017年5月に1stシングル「Listerine/Dad Cry」を7インチでリリース、その後2018年1月に2ndシングル「Invisible/UTM」をカセットでリリース。The Lemon Twigs、Hinds、Japanese Breakfastなど多くの海外アーティストのサポートを務め、2018年のSXSWに出演、初の海外公演を行った。2019年10月15日にLuby Sparksとの共同企画「Dreamtopia」をWWWで開催。2019年12月18日には1stアルバム「TAWINGS」をリリース。

https://spaceshowermusic.com/artist/12675599/

photo & text : Shoichi Miyake

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