音楽とTシャツ
vol. 14 サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)続編
Music2019.4.5 Fri.
音楽というか、ミュージシャンとTシャツは切っても切れない関係性にある。ライブをするときの衣装として。オーディエンスと共鳴するための強力なツールとして。そして自らを表現するためのカンバスとして。これからの日本の音楽シーンをリードしていくバンドマン、ボーカリストなど期待のミュージシャンに「譲れない一枚」を着てきてもらい自らの言葉で紹介! 前回に続き、ヒップホップユニット「サイプレス上野とロベルト吉野」のマイクロフォン担当、サイプレス上野の2枚目はプロレスT!
プロレスTシャツはコレクションの中でも一番持ってるかもしれないですね。プロレス観戦に行ったら必ず1枚は買うので。こないだはデスマッチを観に行ったら物販に立っていたメキシコ人レスラーに押し売りされましたね(笑)。
このジャイアント馬場Tシャツを買ったのは俺が大学生のときだったので、今から19年前ですね。下北沢にあったバンバンビガロというお店で買いました。今、バンバンビガロは高円寺にあってキン肉マンとのコラボレーションなどで有名ですけど、当時はプロレスラーをモチーフにしたTシャツを無許可でガンガン作っていて(笑)。団体側にめちゃくちゃ怒られたらしいです。それもまた時代という感じだし、あのころは「プロレスTシャツをこんなにオシャレにできるんだ!」という驚きもあって。
お店の人たちとも仲よくさせてもらって、バンバンビガロ主催のイベントで前座を務めたりもしました。このジャイアント馬場Tシャツは実家に帰ったときに再会したんですけど、俺の部屋だったところTシャツや母ちゃんの画材(上野の母は画家で、サイプレス上野とロベルト吉野のジャケットも手がけている)が山積みになっていて。それを掘り起こしたらレアなTシャツがいっぱい出てくると思います。
サイプレス上野とロベルト吉野
2000年結成。“横浜ドリームランド”出身の先輩と後輩であるサイプレス上野(マイクロフォン担当)とロベルト吉野(ターンテーブル担当)の2人からなるヒップホップユニット。“HIPHOPミーツallグッド何か”を座右の銘に掲げ、抜群のエンターテインメント性を誇る楽曲とライブは日本語ラップシーン内外から注目を集めている。2019年、全国ツアー「〜青春の決着〜」を絶賛開催中。詳しいスケジュールはオフィシャルサイトまで。
http://sauetoroyoshi.com/photo & text : Shoichi Miyake